「似合うかどうか」を知る方法!
○「似合うかどうか」の難しさ
「似合うかどうか」をお客様に言うことは禁句であると、作り手から聞いたことが有ります。
確かに、ファッション関係者は、洋服でも口紅でも、「私に合いますか?」と聞くと、 「この色は、今年の流行色です。」とか、「この色はどなたにも合います。」とか、 「好き好きです。」と、私に合うかどうかを無視されます。
それだけ似合うかどうかということは難しいのだと思います。
○「似合う」ということの解明
しかし、これまでの似合うことの追求の中で、似合うかどうかは、ほとんど解明されるのです。
↓の調整要素に向けて調整することが重要です。
間違いなく素敵なきもの姿への調整要素円グラフ
http://www.kimono-bito.com/y-150209klcon/index.php
イエロー系のお肌に茶色や緑があうというような外見的な色の調和は、その手法
が分かれば使いこなし易いです。
TPOに合わせることは、そのTPOの内容をしっかり把握できれば良いのです。
一番難しいのが、「個性」の部分です。
色個性表 でご覧いただくように
http://www.kimono-bito.com/z-90928ab/irokosei.php
自分の判断では、いつも寂しくみえる自分を作ってしまったり
素敵だと思うものはちょっと変わったもので、それは、他の人から見ると
少しも素敵でなかったりすることが有ります。
それぞれの個性によって、好む傾向と、それによって陥り易い傾向が有るのです。
○自分で自分を見ることが出来ないこと
このことは、自分で自分を見ることが出来ないことが大きな原因です。
誰もが、「自分で自分を見ることは出来ない」という言葉を、もっとしっかり分
かる必要が有ります。
鏡でしか自分を見る事が出来ないということは、周囲の人たちが私を見る分だけ
自分で自分を見ることが出来ていないということです。
ですから、もっと「見られる自分」を自覚した方が良いのです。
定期的に、自分が思っている自分と周囲の方々が思っている自分の違いをすり合
わせて見た方が良いでしょう。
自分のことを子供っぽいと思っていたら、実は、周囲の人は、大人っぽい人と思っ
ていたりします。
ピンクが似合うと思っていたら、実はイエローの方が似合っていたということも有ります。
○自分で自分を知る方法
そのためには、下記をお薦めします。
1)言葉に出して聞いてみること
「私にはこんなピンクが似合うでしょう?」と周囲の人に聞いてみましょう。
恥ずかしがらないで言葉を出してみましょう。
思いもよらない自分発見が出来るかもしれません。
2)多くの人に聞いてみましょう。
人は見方が異なります。
それぞれの人の好みや社会経験による主観で似合うかどうかが判断されます。
男性と女性での見方や、地域や立場での見方、季節による見え方の変化など
も有りますから、多くの人に多くのシーンで具体的に聞いてみることが重要
です。
それによって、男の人はこう見る傾向があるのね。
若い人には、これが素敵に見えるのね
ということが分かってきます。
3)指摘してくれる人を持ちましょう。
自分を客観的に見てくれたり、教えてくれる友人、知人などを持ちましょう。
そしてお互いに指摘しあうことは、お互いの高まりを意味します。
実は、「似合うかどうか」は、自分の個性の発見でもあるので
自分らしさを見つめて、自分磨きにもつながります。
4)似合うことを系統だって教えてくれる講座で学びましょう。
周囲の人に聞くだけでは、なぜそう見えるのかということが良く分かりません。
「似合う」ことの意味を教えてくれる講座などに参加しましょう。
似合うには法則があり、個性によって陥り易い傾向があり
共通の解決策が有ります。
それを追求すればするほど自分をよく知っていただくことが出来ます。
伊藤康子のきものコーディネート講座
http://www.kimono-bito.com/z-71026kimono-lesson/index.htm
似合うことの追求は個性の追求を意味し、自分の個性を客観的に見て、一層深く知ることが出来ます。
これによって自分らしさに気づき、他の人をうらやんだり、自分を嫌いになったりすることから開放されます。
○「似合う」を知ることがもたらしてくれるもの
「似合う」を追求することは、自分の個性を知ることを抜きにしては出来ません。
また、自分を知るためには、他の人との比較を行います。
なぜ、あの人が白い帯を選ぶのか?
反対に私は、なぜここで黒い帯を選ぶのか?
あの人は、なぜ、同じような色柄ばかり好むのか?
反対に私は、同じものばかりでは嫌なのはなぜなのか?
それぞれの強い理由が有るのです。
それが分かると、自分が出来ないと自信をなくしていたことが
正当な理由が有るのだと、自分を認め直せます。
自分らしさに気づき、他の人をうらやんだり、自分を嫌いになったりすることか
ら開放されます。
人は、自分と違うものにあこがれる傾向が有りますが、他の人にはなれないのです。
出来ないことをなげいたりすることが減ります。
個性の違いの意味が分かり、それぞれの人の個性を尊重しあうことが出来るよう
になります。
このことは、きものという多くの色柄、素材を持ち、全身を広く覆う衣である着
物を追求したからこそ分かったものです。
洋服では、これほど多くの色数が有りません。
これほど多くの柄や素材が有りません。
「似合う」を追求して得られるものは、個性を大切にするという結果であり
きものという日本文化が持つ豊かなものが私達に与えてくれた大きな実りです。
参考サイト
伊藤康子のきもののコーディネート講座
http://www.kimono-bito.com/z-71026kimono-lesson/index.htm
伊藤康子のきものライフコンサルティング
http://www.kimono-bito.com/z-70213cordinate/index.htm
きものの色から個性を知ることが出来る色個性(きもののファッションタイプ)
http://www.kimono-bito.com/z-90928ab/kimono-fashion-sense.php