お宮参りのお祝い着:すぐに着られなくなる対策
○お子様のお祝い着の問題点 すぐに着られなくなる?
お子様の七五三に、日本の伝統着であるお祝い着を着せて家族写真を記念に撮って残したいということは、多くの日本人の願いだと思います。
そこで、写真館のレンタルを借りようかしら?
私が子供の頃に着た着物を娘や息子にも着せようかしら
でも、娘と私は似合うものが違うからとか
もう私の着物は古いかしらとか
せっかく作っても、子供の成長は早いから、すぐに着られなくなってしまうわ。
と悩みは尽きません。
しかし、これらは、母として、おばあちゃまとして解決して、幼いお子様の成長のお祝いを逃がさずお祝いしたいものです。
ここでは、「お祝い着を作っても、すぐに着られなくなってしまうわ」
という問題について考えてみます。
私の孫のことなの場合でご紹介いたします。
○ことなのお宮参りのお祝い着
まず、ことなが生まれて、お宮参りの祝い着をつくることから始まりました。
お宮参りの着物は一回羽織るだけだからと、私も思っていましたが、仕立ての方と相談すると、袖口と紐の位置を少し変え、
背上げ、腰上げをして、後は、被布を足すだけで3歳になったら、3歳のお祝い着として着ることが出来るとわかりました。
ということは、1歳のお祝いにも着せたいです。
嬉しいですね。
さすがに融通が効く、オーダーメイドです。
既製品では無理かもしれませんが、生地に余裕があったり最初から考えられた布地を使うことで、長く使うことができるのです。
また、布を切り刻まない和裁のお仕立てだからできることでもあります。
ということで、「ことなのお祝い着の着物探し」が始まりました。
子供物の生地は、それほど多く作られていませんし一般的なものが多いです。
大人の小紋から探しても大人っぽすぎるし、作家さんと相談しても、そんな幼い子に合わせたオーダーメイドは早すぎる感がありました。
悩んだ末、ことなによく合いそうなピンクの可愛い小柄が沢山絞り込まれた羽織の生地をを見つけ、それを使うことになりました。
生まれたてのことなの顔を何回も見て、「この子には、どんな色や柄が似合うかしら?」と考えた末の選択でした。
ことなのお宮参りや初節句のこと
https://ameblo.jp/kimono-bito/entry-11775226260.html
○お宮参りのお祝い着とは
お宮参りの産着は、子供を抱っこしてその上に掛ける掛け着です。
特徴は、1尺5寸の大名袖にすることで、 ふき綿がそで口と裾に付いています。
それによって、ふっくらと豪華さと張りが出ます。
おばあちゃんやお母様が抱くための2尺5寸のななめ掛けの紐が2本ついています。
赤ちゃんの幅が狭いので、反物1枚で仕立てられますから、背中は、縫い目が無いのだけど、背中を守る意味で縫い目をつけて邪気払いをします。「目を付ける」ということです。
家紋入れる人も方もいます。
裏は、表地を返していて、残りの部分が共八掛けになっています。
反物1枚、または羽織2枚で仕立てることが出来ます。
赤ちゃんの幅が狭いので、反物1枚で仕立てられますから、背中は、縫い目が無いのだけど、背中を守る意味で縫い目をつけて邪気払いをします。「目を付ける」ということです。
家紋入れる人も方もいます。
裏は、表地を返していて、残りの部分が共八掛けになっています。
このお祝い着は、3歳になったら、3歳のお祝い着として着ることが出来ます。
そのために袖口と紐の位置を少し変えます。
背上げ、腰上げをして、後は、被布を足すだけです。
反物1枚、または羽織2枚で仕立てることが出来ます。
お宮参りは、地方によってもしきたりが異なるようですが
生後
[男の子は生後31日目]
[女の子は生後32日目]
ということです。
家族皆で近くの神社(氏神様)に、赤ちゃんと一緒にお参りし、健康と長寿を祈る儀式です。お母さんの安産のお礼参りも兼ねてお参りをする風習もあるそうです。
寒い日が続いていますから、4月の初めにお宮参りとお食い初めをすることになりました。場所は、水天宮で行いました。
○結論:幼い子へのお祝い着のお薦め
ということで、もしお子様やお孫様のお祝い着を考えられるのでしたら、お誂えの場合は、是非、お宮参りのお祝い着からご用意なさったらいかがでしょうか?
その後、このお祝い着は、1歳で着て、3歳のお祝いで着て、まだ今後も着ることができますし、もうこれほどの絞りは作られないという細かいこだわった作品でしたので、長く伝えることも嬉しいと思います。